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世紀の空売り王が長期保有する、ある資産の話

ユキ
ユキ

有名投資家マイケルバーリが水に投資しているのを見たわ

どのように投資しているのか彼のインタビューも併せて紹介しよう

スティーブ
スティーブ

映画マネーショートの主人公

映画マネーショート

こちらのブログでも以前紹介しました。

リーマンショックを当てて空売りする映画マネーショートの主人公のモデルになったマイケルバーリがほとんどの銘柄を売ったというニュースが2022年8月ごろ。

でもこれは彼の保有するヘッジファンドであるScion Capitalの保有銘柄の話。

彼個人の運用についてはあまり知られていないのが現状です。

今日はSeeking Alphaで見つけた彼の記事の中で興味深いものがあって今後の長期投資でとても勉強になったのでかみくだいて紹介します。

ユキ
ユキ

リーマンショックで空売りをして大儲けした人ね

水に投資?

映画マネーショートエンディング

映画マネーショートを見た人はこのような画面がエンディングの後に流れたのを覚えていると思います。「彼は今水に投資している」

そこでほとんどの人が思ったでしょう。。。「水?」と。

しかしこれをただの水ととらえたらどうやらあまりしっくりきません。

実際私、この映画を見た時には確か学生だったのですがアメリカのETFで水関連のものを見つけて真っ先に買っていました。(下記水のETF)

finviz dynamic chart for  PIO

ですが途中で気づいたのは「そんなにあがらないじゃん」ってことです。

なによりS&P500など株との連動性がとても高くボラティリティも高かったのでイマイチだなぁと思っていたのです。

彼が投資しているもの

12年前にあるインタビューで彼は投資しているものを聞かれたときにこう答えました。

「将来農場と水を持つ土地がとても重要なものになると信じている。私の中でも相当かなりの金額をそこに投資している。」

はい、これ12年前のインタビューです。

実は彼、農場を買っているんです。実物資産です。正式には農家の土地ですね。

彼が投資しているのは直接水ではなく、農場に投資することにより間接的に水に投資しているのです。

「食料への投資が水に投資するのに適した方法である。水が豊富な地域から農作物は水が枯渇した地域へ輸出されるからだ。」

実際の彼のインタビュー証言だ

スティーブ
スティーブ

農場投資のパフォーマンス

アメリカで有名な農場に投資できるサイトFarmTogetherというサイトに載ってました。

FARMTOGETHER抜粋

農場、株(S&P500)債券、金、不動産でそれぞれ成績を見比べた時に1992年から2021年まででぶっちぎりの成績の良さは農場投資です。

リターンという面からみても強いわけです。

農場投資のリスク

FARMTOGETHER抜粋

ここでいうリスクは標準偏差のこと。

つまりブレですね。

こちらの図でもそれぞれの資産を比べています。

20年間のデータで見てみても農場投資のリスクは6.75%つまり株や不動産に比べて明らかにリスクが小さい投資でわかると思います。

投資の効率性を確認するシャープレシオを見ても1.21とかなり優秀です。

こんなに安定している投資先があったのね

インフレ防止

最近インフレが激しいとよく議論に上がりますが、インフレ下でパフォーマンスがいいのは不動産やコモディティですよね。農場投資はこれら両方の要素を含んでいます。

もちろん元は土地なので不動産としての性質もありますし、穀物や食料の値段が上がってくるのにも連動します。

ということでインフレ下でものすごく強い資産なんですね。

インフレとはモノの価格お金に対して上がることだ。

スティーブ
スティーブ

農場投資するには?

農場投資するにあたりどういった銘柄や方法があるのか。

FPI:Farmland Partners Inc. こちら楽天やSBIではなかったのですがどうやら総合証券では取扱しているところがあるみたいでみずほ証券では見つけました。

finviz dynamic chart for  FPI

どういった会社かというとアメリカで農場専門のリートをやっている会社です。主要商業作物を栽培する多数の小作農家に分散投資し、農業を営むテナントからの賃貸料を主な収益とします。

2022年からの株価暴落に対して恐ろしく耐久力があることがわかりますね。

他には米国最大の農地REITであるGladstone Land(LAND)もあります。1997年に設立後150以上の果物や農産物の農場を保有しています。

finviz dynamic chart for  LAND

今も調査中ですがFarmTogetherという冒頭で紹介したサイトは米国中の農場に直接投資できるサイトで利回りが8%ほど出ます。

FARMTOGETHER抜粋

株価暴落に耐える

2022年は農場投資の強さがより鮮明になる年でしたね。

青:FPI、オレンジ:S&P500

特にウクライナ、ロシア問題では穀物のことが大変懸念されています。

夏にはヨーロッパの異常気象で水がなくなり、農作物やエネルギー問題など様々な問題が一気に来ました。

今後も世界の人口は膨れ上がります。

上記グラフからもわかりますが、ウクライナ問題が発生した3月から急激にFPIが上昇しています。

さらにここ最近の株価暴落をものともせず価格が安定していますね。

食糧問題は世界中で取り上げられている課題の一つです。

アジアで急速に発展している発展途上国はいずれ先進国になれば穀物は必須になってきます。

ポートフォリオの一部に加えるだけでもインフレで全体がやられることが防げるね

スティーブ
スティーブ

今後の投資法でおすすめは?

いろいろ紹介してきましたがこの章で伝えたいのはみなさんの中で今までまったく気にしていなかった農場投資というのをポートフォリオに入れてみようかなと思っていただければいいです。

もちろん米国の農家だけでなくETFという形で農作物に投資してもいいと思います。

僕みたいに水のETFはあまりおすすめしません。笑

農場から派生させて農作物、不動産、穀物、などいろいろな商品を見てみてくださいね。

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プロフィール

こくチーズプロフィール

・幼少期よりヨーロッパ、アジアを中心に海外を周る。


・京都大学で建築のデザインを学び、図面制作事業(現Architech株式会社)を設立。


・首席で卒業後ゴールドマンサックス証券の当時最先端であるアジア株アルゴトレーダーとして勤務。1日に数100億円もの取引をさばく。


・2020年に独立後、株、為替、不動産、太陽光、マイニング、海外信託、ヘッジファンドなど様々な投資を行いながら法人向け運用&節税、個人向け資産形成&資産運用コンサルティング業を行う。


・関西と関東で教育の先生としても活躍。


・海外の金融の世界を見てきたならではの情報と分析をたまにブログに投稿している。

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