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OPECの減産?原油と株、為替の関係性

株価指数1週間の動き(2023/4/19)

株価指数1週間の動き

株は全体的に上昇。VIX指数はここ最近見たことない水準の17に突入。完全に楽観状態。

日経平均株価は28000円を超えて推移。ウォーレンバフェットの日本株注目ニュースによって海外投資家からまた注目されるかもしれないというのを良い知らせに上昇した。

そろそろ株価も転換する可能性が高いのでシートベルトはつけておきましょう。

以前のブログで予想した高配当銘柄ETFは予想通りの上昇を見せました。

ちなみにバフェットが行った投資手法をクレディスイスのアナリストが分析しだした次のNEXTバフェット株。興味深いのでぜひご参考にしてみてください。双日はそういえばゴールドマンと組んで不動産ファンドはじめてますね。

イールドカーブ推移

短期の利回りは下がり、長期の利回りは上昇。

先週出てきた指標発表は予想よりも良い結果が多く出てきた。FRBが利上げを継続する可能性が高いという市場の思惑が強まり、金利は全体的に上昇。

為替1週間の動き

ドルが大きく上昇。全体的に1週間で利上げの長期化が意識された。

FEDwatch

5月は25bpsの利上げが8割見込まれているがその後6月、7月もわずかながらさらなる利上げの可能性が増えてきた。

ビットコインとお月様の関係

これは3年前くらいに発見して何回か使っている投資法なのですがこの青●はなにかというと新月のタイミングです。これお月様の新月と満月のタイミングだけをプロットした者なんですが、なんとなーくこの●のタイミングでビットコインの価格が下がっているのはわかりますか?

これはみるというより感じろ系です。

はいということで、ただそれに従うだけの非常にシンプルなトレード方法です。

ちなみに次の新月はいつだと思いますか?

4月20日です。この付近で下がることを見越しています。

OPECと石油の歴史を紐解いてみよう

はい、どうも尾崎です。

いきなりですが最近こんなニュースを見ませんでしたか?

日経新聞抜粋

「へぇー、減産ね、なるほどなるほど」

と、わかったふりをされているあなた、ようこそです。「そもそもOPECってなに?それ関係あるの?」と思っているあなた、

ようこそです。

ということで今日はOPECってなんぞやという話とそれから何が今後株、為替に係わってくるのかという話をしたいと思います。

実は私、原油で痛い目見てます。忘れもしない、2020年原油価格がマイナスになったのです。その当時原油価格がみるみる下がり、「こんな水準だと原油産出国は儲からないから元の値段にさすがに戻るだろう」と踏んで割とアクセルを入れてお金を突っ込みました。

しかし価格はさげ止まらず、ずるずると下がり、

Bloombergより抜粋

「まぁ明日には上がるだろう!」

と言い聞かせ朝起きたら…

あれ?おれの原油どこいった?

自分の注文は全部消えてました。いわゆる強制決済ですね。もちろん火傷してもいいくらいの金額で勝負したのですが、ショックでしたねー。

実は原油はすべてのエネルギー、これによって食料品、物価、そして金融政策、為替、株にも影響は広がります。

というようにわけもわからずやると痛い目見るので今日は原油を勉強しましょう。

本サービスであるマネトレ大学ではこの原油はとても重要なのでしっかり学びます。皆さん今では原油もトレード頻繁に行い、ニュースも読み投資をしてみて利益も上げている人もいます。

ぜひ無料LINEグループもあるのでのぞいてみてくださいね。

世界原油リベンジャーズOPEC

OPECとは簡単に言うと原油を産出している国たちで組んだグループです。

AL Jazeera抜粋

” Organization of the Petroleum Exporting Countries” を短縮してOPECといいます。上図のようなメンバーで構成されています。またロシアなど非加盟国も参加したOPECプラスという枠組みに移行してきており、

世界の石油生産の40%

を占めます。

日本語にすると石油輸出機構(めっちゃシンプル)なわけです。

今では一大勢力になっており、このグループが何か言うと原油価格が動きます。ではこのOPECがなんでできたのかから軽く話しましょう。

OPECができる前の世界

むかーしむかし、世界の石油市場は欧米勢力の「国際石油資本(石油メジャー)」と呼ばれるグループで支配されていました。

まさに資本力と政治力で石油の探鉱、生産、輸送、精製、販売まですべて牛耳っていました。

第2次世界大戦後から1970年代まで独占していた世界の7社はセブンシスターズと呼ばれていました。

みなさんがよく知っているこの時の会社でいえばシェルとかですかね。

石油メジャーの説明をすると長くなってしまうのでとりあえず置いておきます。

要はそれだけ勢力が強かったグループがあったということです。

みんなで力を合わせよう!(OPEC誕生)

これら石油メジャーは原油価格を上げたり下げたり行い、原油供給が増えていく時代で特に1959年、1960年で価格を下げた結果、産油国は石油収入がどんどん少なくなる状況に追い込まれました。

そんなことされたら産油国は

やばい!

ってなります。

でもアメリカやヨーロッパに勝てない、、、、ってなってました。

そんなときに当時徐々に力をつけていたマイキー(イラク)がやってきます。

そんなことされてひよってるやついる?

ここかっこよすぎる

と時のマイキー(イラク)は集会で叫び、イラクのバグダッドで集会が行われたのです。

当時力を徐々につけていたイラク、イラン、クェート、サウジアラビア、ベネズエラの5か国は1960年9月にこれらメジャーに対抗するためにOPEC(リベンジャーズ)を設立しました。

値下げされた以前の価格に戻そう、そして不必要な変動もないように維持しようというそりゃそうだよねって当たり前なことを目的としてOPEC(リベンジャーズ)は設立したのです。

OPEC(リベンジャーズ)はその後、血のハロウィン、聖夜決戦的な事件をいろいろ乗り越えて1960年代には10か国、1975年には13か国にメンバーが増えていきました。

価格をあげるための闘い

ここからOPECは石油の価格を上げるためにあれやこれやと歴史の中で揉まれます。

テヘラン協定、第一次石油危機、第二次石油危機、湾岸危機、オイルサンド

など数々のイベントが出てきます。

ドラゴンボールでいうと、OPEC設立なんて悟空がピッコロ大魔王に勝ったあたりです。

まぁでもいまでもこのOPECはオイル市場で大きなグループであり、このOPECのニュースによってオイル価格は動くということです。現在のオイル生産国ランキングはこのようになっています。

やはりアメリカ強いですね。

Statista抜粋

ちなみにBarrelsという原油やオイルの単位ですが樽という意味を持ち、樽で取引されていたのが由来です。リットルでいうと158.987Lです。びみょーな数字!

オイルの価格が何の関係あるの?

我々の生活はかなりオイルに依存しています。

世界的にみてもエネルギー消費量は年々増えてきており、石油は2018年時点で全体のエネルギー消費の1/3を占めています。

つまり我々の生活の1/3を支えているのがこの石油なわけですね。

ちなみに日本のエネルギー自給率は11%で、ほとんどを海外から輸入しているのが現状です。

おそらく石油に関係なく生活できている人はほとんどいないでしょう。

さてではオイルの値段があがったらどうなるか考えてみましょう。

オイルの値段上がる

農家のトラクターの燃料代が上がる

農作物の価格を上げざる負えない

その農作物を材料にしている食料品店、スーパーでも値上がりが始まる

というように我々家庭にヒットするわけです。もちろん農作物以外にも単純に車のガソリン代を押し上げたり、旅行するときの飛行機代をあげたり、マンションのガス代なんかもあがっていきます。

つまりすべてのエネルギーの源になっているわけですね。

今回のニュース

今回のニュースはOPECとロシアなど非加盟国から成るOPECプラスが4月2日に合計日量100万バレルの追加減産を発表したというニュースです。

「追加減産」と聞いてわかるように実は2022年10月に発表していた日量200万バレルの減産に続くものです。

サウジアラビア政府関係者の説明によると「石油市場の安定に向けた予防措置」と説明されています。

世の中の価格はすべて需要と供給で成り立っています。

需要>供給だと価格は上がるし、

供給>需要だと価格は下がります。

finviz dynamic chart for  OIL

本来今年は中国がゼロコロナ政策の終了に伴い復活し、需要が多くなると見込まれてました。中国は世界最大の輸入国としても有名です。

なので需要が増えそうな中での減産なのでニュースで大きく扱われているわけです。

では、OPECプラス側は何を考えているのか。実は意外と的を得ているという意見もあります。

実は2022年の後半は実は思った以上の暖冬だったりで需要が急に減った過去があります。原油価格は大きく値段下げましたが、OPECが減産を行わなければもっと急落したという予想もあります。

今回もOPECが読んでいるのが年中盤から後半にかけた経済不況に伴う原油需要の減少に対する予防策だといわれています。

2008年の金融危機の時も需要の急減によって原油価格は暴落しました。

そんな市場を鑑みてプロの方々はどのように予想しているのでしょうか。

日経新聞より抜粋

ゴールドマンは今回の発表を受け大きく年末の価格を引き上げました。こういった突然のニュースもよくあるのが原油市場なので結構予想は変わります。(2023年4月5日現在北海ブレント原油先物は85ドル)

そしてこれらが株と為替にどのように影響するのか。実はアメリカはインフレ(モノの価格の上昇)を抑えるために利上げを行い、その結果株安やドル高が生まれました。

今回原油価格の上昇によってさらにインフレが進むとなると今の政策にとっては逆風になってしまいます。

さらにインフレによって利上げをする必要性があると今年5月に織り込まれている利上げ中止が変わるかもしれませんし、予想以上の利上げによっても景気後退におちいるかもしれません。

原油はすべてのスタートともいえる指標ですので見ておくことをおすすめします。

まとめ

・原油はOPEC(プラス)という産油国グループが大きな力を持っており、原油の減産、増産を行うことで価格の安定性を維持しようとしている。

・原油はすべてのエネルギーの根幹となっており、原油価格が上昇するとインフレにも影響を与える

・今回の減産によって各種金融機関は年末予想価格を引き上げ、インフレがさらに起こるとすればアメリカの利上げペースにも影響し、結果的に株、為替にも影響を与える。

おまけ

最後に原油価格がゼロになった話とめちゃくちゃ儲けたトレーダーのお話し、昔まとめたのでぜひご覧ください。

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プロフィール

こくチーズプロフィール

・幼少期よりヨーロッパ、アジアを中心に海外を周る。


・京都大学で建築のデザインを学び、図面制作事業(現Architech株式会社)を設立。


・首席で卒業後ゴールドマンサックス証券の当時最先端であるアジア株アルゴトレーダーとして勤務。1日に数100億円もの取引をさばく。


・2020年に独立後、株、為替、不動産、太陽光、マイニング、海外信託、ヘッジファンドなど様々な投資を行いながら法人向け運用&節税、個人向け資産形成&資産運用コンサルティング業を行う。


・関西と関東で教育の先生としても活躍。


・海外の金融の世界を見てきたならではの情報と分析をたまにブログに投稿している。

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