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くりっく365と日経平均CFDを使ったアービトラージ戦略実験

主要指数一週間の動き

主要株価指数

1週間お休みをいただいた間にいろいろなことがありましたね。9月末にかけて株は金利の上昇に伴い大きく暴落。

月末にはS&P500は年初来安値を更新しました。ダウも29000ドルを切ったのは2020年11月以来のようです。例年9月は株は売られやすく。特に9月末の配当落ちの勢いもあって大きく売られましたね。

さて、そんな中10月からは一転急上昇反転して急浮上。このまま上昇を続けるかはさすがにまだ様子見ですが今年は中間選挙もあるので少し期待です。

アノマリー図

小ネタとして今後の株価で面白いのは過去20年間を見てきても9月は月末にかけて下げやすい一方10月からは年末にかけてとても上がりやすいということです。

さらに右の図をみていただくとこれは選挙の土地に11月から4月までS&P500は1942年以来一度もマイナスになったことがないというデータ。平均でも+17%、悪くても+7%を確保できるというデータです。

今から積立をはじめようとする人にとってはもってこいのマーケットですね。

セクター別騰落率

セクター別に見るとエネルギー株が先週から大きく上昇していることがわかります。結果資源国のブラジル株も復活したのでしょうか。

OPEC+ではすでにかなり供給を引き締めていますが今週の水曜日にさらに会合で原油の供給を引き締める計画です。(ロイター通信による)それを見越して原油が反発してきたわけですね。

金利の動き

債券利回り推移

9月末は金利が大きく上がったことで株価を押し下げましたが、10月に入ってからは少し落ち着いてきており、10年債利回りは先週よりも下がった状態です。

最近は経済指標でいい結果が出ると利上げを積極的に行う観測が弱まるため金利が下がる傾向にあります。

11月の利上げ予想

FEDWATCHで見てみると次の11月のFOMCにおいて利上げが75bps見込まれている。

一方この先の2023年2月の予想を見てみると4.5%の金利に大部分が予想を置いている。ということはもちろんだがだんだん利上げペースが年末に向けて落ち着くんじゃないかという雰囲気が漂っており、このまま行くと年末株高の追い風になると予想する。

為替の動き

為替パフォーマンス図

金利が大きく上昇したことでドル円は上昇した9月末でしたが10月からは金利が落ち着きだし、巻き戻しにより若干ドルは弱めです。

英イングランド銀行は29日に市場の安定化に向けて英国債の購入を開始、英ポンドはそれに伴い上昇した。「必要なだけの英国債を購入する」と述べているがこの介入で一時的にはポンドは買われるだろうがやはり長い目でみたらまだまだポンドとユーロは下がりそうです。

DAILY FXより抜粋

宝くじよりマシなクレディスイス株?

Bloombergより抜粋

スイス金融大手クレディスイスグループの株価がひどいことになっています。

ないとは思いますがここが破綻したらそれこそリーマンショックの再来ですね。年始からクレディスイスの株価は‐58%になっているのをご存じでしょうか。

スイスの名門銀行のクレディスイスですが情報漏洩、業績予想の下方修正、増資に関する憶測など次々と嫌気されて売られて株価が落ちています。

finviz dynamic chart for  CS

その中でも特に注目になっているのが前代未聞の価格上昇にあったCDSです。

CDSとはなにかというとクレジット・デフォルト・スワップのことでいわゆる破産保険です。

Bloombergより抜粋

マネーショートという映画をご存じでしょうか。リーマンショックの売りに賭ける方法として使われました。

破産したらお金がもらえるという商品です。

CDS解説

まさに保険と同じ仕組みですね。経営陣は今回の問題に対して「問題ない」と知らせを社員に送ったことで社員に理由を言わないといけないくらいやばいと判断したみたいですね。

僕の記憶で最近危ない目にあった銀行はドイツ銀行です。2019年に大きな赤字をたたき出し、19年7月に全行員の2割を削減し、経営再建計画を発表しました。

その時の株価は約6ユーロ、その後1年で2020年のピーク10ユーロまで1.6倍になりました。

今回も前代未聞の株安に見舞われているクレディスイスですが経営再建に向けて新戦略を10月27日の決算報告でする予想です。まぁやることはリストラで変わりないんですけどね。

四半期別の資本比率つまり、どれくらい資本あるのかというのもそれほど悪くないのでいきなりつぶれることは無いと思います。今なんと株価4ドルです。ゼロになったらもちろん終わりですが、去年の株価に戻ったとしても15ドルなので3.75倍になりますね。

注意点としてはもちろん3ドルが1ドルになったら1/3だからちょっと株価動くだけで結構大きな損失だったりお得が生まれます。ただ、宝くじよりはいいかもしれませんね。

米国株で買えるのでぜひCSと調べて買ってみて下さい。SBIやマネックスでは購入できます。

くりっく365と日経平均CFDを使ったトレード実験

今日の最後はこちら最近お友達と実験を行い最初に言っておきますが失敗したトレードです。

ですが考え方がとてもためになるのでぜひ紹介します。

みなさんはくりっく365という商品をご存じでしょうか。簡単に言えば売りからでも買いからでも入れる指数取引です。

はい、CFDです。名前が違うだけですね。

そのクリック365は実は配当というのがあり、月の間で配当金がもらえます。

くりっく365より抜粋

なんと1株持っていると9月28日に22,301円がもらえるわけです。ちなみにだいたい1株いくらで買えるかというと必要な証拠金は10万円くらいです。9月29日の朝5時までポジションを持っていればこの配当がもらえます。

しかしもちろんこちらみんなこの配当目当てで買っては次の日に売るので価格が動きなかなか確実にプラスにはなりません。

そこIG証券の日経平均CFD取引を利用しようと考えました。

IG証券にも同じような商品があるのですが28日の15時に配当が締め切られます。

ということは。。。

28日の15時以降で

クリック365日経平均を買い

IG証券日経平均を売れば

価格変動リスクを抑えて利益が取れると考えたのです。そこで実験でやってみました。こちらが注文です。

くりっく365注文

28日の夜に26434円で買いました。

一方

IG証券

こちらIG証券で売りポジションを26141.6円でとりました。

若干のスプレッドがあるんですがいけるでしょ!の実験です。

さて結果ですが、-2967円。。。

当初大きな利益を予想してた側からすると大きな損失です。

価格推移

はい、実はくりっく365指数が配当落ち以上に落ちてしまいその分が損失でした。

でも逆を言えばこの時間帯に

くりっく365を売って

IGを買っていれば儲かっていたかもしれません。

ということで次回は逆のトレードを3月に試したいと思います。

ツイッタースペースではさらにこれを詳しく解説しているのでぜひお聞きください。

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主要株価

プロフィール

こくチーズプロフィール

・幼少期よりヨーロッパ、アジアを中心に海外を周る。


・京都大学で建築のデザインを学び、図面制作事業(現Architech株式会社)を設立。


・首席で卒業後ゴールドマンサックス証券の当時最先端であるアジア株アルゴトレーダーとして勤務。1日に数100億円もの取引をさばく。


・2020年に独立後、株、為替、不動産、太陽光、マイニング、海外信託、ヘッジファンドなど様々な投資を行いながら法人向け運用&節税、個人向け資産形成&資産運用コンサルティング業を行う。


・関西と関東で教育の先生としても活躍。


・海外の金融の世界を見てきたならではの情報と分析をたまにブログに投稿している。

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