レバレッジ商品の弱点について考える

最近ナスレバという言葉が流行ってるけど本当に大丈夫?

安易に投資してしまうと痛い目に合うよ。しっかりと弱点は把握しておこう。

ホーメイ
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最近流行りのレバレッジ商品

最近流行りのレバレッジ商品「iFreeレバレッジNASDAQ100」うまく作られた商品だなと思います。他にももともとレバレッジETFは数多く海外では開発されておりレバレッジS&P500だったり3倍かけられるものだったりいろいろあるわけですね。さて簡単にどういう商品か説明しておくとNASDAQ100指数の1日の変化率の2倍の値動きを目指した商品です。NASDAQ100は米国ティッカーコードQQQで見ることができます。商品説明としては「ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含 むナスダック100指数に連動した投資成果を目指す。指数はコンピューターハードウエア ・ソフトウエア、通信、小売り・卸売り、貿易、バイオテクノロジーなどの主要業界の企業を反映。」

finviz dynamic chart for  QQQ

見ての通り最近の調整を除くと大きく右肩上がりの商品です。この20年でみてもおそらくS&P500やダウ指数など他のインデックスと比べてもダントツの商品です。ブルームバーグによるとドルベースで1985年からS&P500は43倍になりましたがNASDAQ100は120倍になりました。これだけ伸びている商品ならこの価格の2倍の値動きをする商品を開発しちゃえば少ない資金で多く投資できていいじゃん!ということで開発されたのがレバレッジナスダック100ですね。正式名称はiFreeレバレッジNASDAQ100です。たしかにITバブルや今後もしばらくはITの技術は人類に必須なので需要は伸びるかもしれません。しかし株価が同じように伸びるかは別の問題です。Aという会社の利益が2倍になったからといって株価が2倍にはなりませんよね。

今日はこのナスダックに限らずレバレッジ商品全体の弱点を一つ説明します。

あくまでどちらが良いということはなく中立的な立場で書いていくよ

ホーメイ
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レンジ相場におけるレバレッジ商品

相場には大きく分けて2種類トレンド相場とレンジ相場があります。もちろん見る期間によっても違いますがトレンド相場とは一方向に価格が行く相場で、レンジ相場とはある価格帯を行ったり来たりする相場です。通常これらの相場は交互に起きます。さて今まではテクノロジー株の勢いに乗って勢いあるトレンド相場でした。しかし一部ではこういったいけいけどんどんできた株(グロース株)の低迷期に入っているとの声も上がっております。

ではレンジ相場が来た時にこのレバレッジ商品はどのように資産が推移するのでしょうか?もちろん積み立て投資の場合も検証してみます。考えたら当たり前なのですがちょっとした数学のマジックです。

今100万円を現物商品と2倍レバレッジ商品両方に投資して基準価格が100円の投資信託があるとします。これが100円~50円でレンジ相場を形成したとします。すこし極端な数字ですがその結果が下の図です。

現物はもちろんレンジで行き来した後もとの100円に戻ると同時に100万円に戻りますよね。しかし不思議なことにレバレッジ商品は価格が一方的に下がっていきます。これを「逓減効果」といいます。

たとえば

100円→60円→100円と現物価格が動いたとき、変化率は-40%(100円→60円)からの+66%(60円→100円)になりますね。ではこれの2倍の変化率で動くなら2倍レバレッジの商品は-80 %からの+132%が反映されます。同じ100円からスタートした時のレバレッジ商品は100円→20円→46.4円になってしまいます。不思議ですね。つまり%を2倍で反映してしまうと商品自体の基準価格が大幅に下がるので単純に2倍かけても戻りません。

これを繰り返していけば減る一方なことはもうわかったと思います。

価格がなかなか伸びない間変わらないどころか減っていくのね

積み立てなら大丈夫でしょ?

では積み立て投資なら大丈夫なのでしょうか?検証してみましょう。毎日3万円を投資し続けた場合の結果です。32日間で96万円が積み立てできることになります。今回の検証ももちろんレンジ相場です。

一つ目と同じレンジ相場にて検証しました。現物で積み立てた方は合計運用金額が131万8571円、一方レバレッジ商品は53万7506円です。間違って逆に表示しているわけではありませんよ。なんと元本割れしてしまってます。一つ目の検証ですでに見たので勘のいい方はわかると思いますが積み立て効果<逓減効果なことがわかります。よって全体的にレンジ相場においては積み立てもとても弱い商品ということがわかりますね。

積み立てもダメなの!?

追い打ち情報

じゃあ落ちるときはちょっとずつ落ちていって、上がるときに一気に上がってくれたら2倍の変化率効果で大きく勝つんじゃないかと思った方、たしかにそうかもしれませんが、残念ながら相場では落ちるときに大きく落ちる方が多いです。相場格言に「上り百日、下げ三日」という格言があります。相場はじりじり上げてズドンと落ちることをいったものですが明らかにこちらの方が多いです。なので大きく下げた時の効果が倍で影響受けてしまうことの方が多いと考えられます。

さらに追い打ちをかけて申し訳ないですが手数料は考えておいた方がよいです。普通に購入したETFに比べて購入手数料も信託報酬も高いはず、よく見ない方が多いですが「その他の手数料」も計算に入れてください。投資信託を買うときには目論見書は必ず見ましょう。これがボディブローのように効いてくると思います。まぁそこを検証するのはまたの機会にしましょう。

最終的な手取りでどれくらい利益が出るのかを考えよう

ホーメイ
ホーメイ

まとめ

レバレッジ商品は上昇圧力が強いトレンド相場には強いが、レンジ相場に入ると現物商品(レバレッジをかけていない商品)に負ける。なので短期戦略ならいいかもですね。サクッと上昇トレンドで利確ができるかもしれません。しかし長期で持つと必ずレンジ相場が訪れます。

さらに手数料が多くかかるのでその辺も考慮して

①「急上昇しつづける」と信じる心

②相場が落ちても投資し続ける勇気

③手数料と比べても尚お得と考えられる心

三種の神器を持って挑みましょう。

ユキ
ユキ

しっかりとリスクを把握してから投資すれば大丈夫ね

「誰かが言ったから」と思考停止してしまうのが一番よくないね

ホーメイ
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プロフィール

こくチーズプロフィール

・幼少期よりヨーロッパ、アジアを中心に海外を周る。


・京都大学で建築のデザインを学び、図面制作事業(現Architech株式会社)を設立。


・首席で卒業後ゴールドマンサックス証券の当時最先端であるアジア株アルゴトレーダーとして勤務。1日に数100億円もの取引をさばく。


・2020年に独立後、株、為替、不動産、太陽光、マイニング、海外信託、ヘッジファンドなど様々な投資を行いながら法人向け運用&節税、個人向け資産形成&資産運用コンサルティング業を行う。


・関西と関東で教育の先生としても活躍。


・海外の金融の世界を見てきたならではの情報と分析をたまにブログに投稿している。

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